先日、夏目漱石の「こころ」について話題とした対談を見た時のこと、「親友K」という言葉をきっかけに急に国語の授業を受けていた頃の記憶が甦ってきた。
そこではたと思い出したことは、私は国語の読解がとても苦手だったということだ。
例を挙げると「この時の主人公の気持ちをら次の中から選べ」とか「この時の作者の気持ちを述べよ」といった設問だ。恥ずかしながらこの手のものは答えを見ても、どうしてその答えになるのかわからないものすらあったのだ。
私はこれまで仕事でマーケティングや商品開発に携わり、少なからずヒット商品も生み出してきた。
部下にも「お客さま一人一人の顔を思い浮かべて、その人が本当はどんなものを欲しがっているのか。どんなことに胸を躍らせ、喜んでくれるのか。」向き合って考えるようにアドバイスしてきたのだけれど、どうやら自分自身がそもそもその素質を持っていなかったことを思い出し、今更ながら恥ずかしさでいっぱいになった。
今だったらもしかすると、昔解けなかった国語の読解問題が解けるようになっているだろうか。
それとも相変わらず解けないままなのだろうか。
そんな機会があったら試してみたいと思った。