もんさんお散歩ブログ

はれのひはおさんぽ、あめのひはおうちにいます

夏休みなので撮り溜めてあった映画を観る話し(2)

メリル・ストリープトム・ハンクス共演:「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」2017アメリカ・イギリスを観ています

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初めは、政府の機密を報道の自由や正義感で打ち負かすような内容かなぁと思って観はじめたのですが、さすがスピルバーグの映画。歴史の映像化だけにとどまらない作品になっていました。

 

時代はニクソン大統領時代ですので、今の社会とはだいぶ違っていて、そもそも国民の情報接触の接点が新聞、ラジオ、テレビという時代。テレビは現代のSNSに相当する位置付けだったかも知れませんね。

劇中でも如何に新聞やそこで働く人々の、読者や国民に情報を提供する社会的役割を担う者としての矜持、みたいなものがとても描かれていました。

 

このあたりは、インターネットや個人の情報発信端末が発達した現代のように、誰でもいつでも情報発信できる時代に生まれた人々からすると、理解が難しいかもしれませんが、新聞社は報道の自由とは別に、手に入れた情報を使って誰に何を伝えるのか、社会に何を投げかけるのか、ということを考える責任も担っていたと思います。

 

最後の方に「報道は歴史書の最初の草稿だ」という言葉が出てくるのですが、この言葉が新聞で働く人の矜持を表しているように感じました。

 

現代は情報が洪水のように流れていて、私たち一人ひとりにその取捨選択が求められています。

昔は新聞が日夜考え続けてくれ、見抜いてくれていた目を、私たちが持たなくてはならない時代になったとも言えるのではないでしょうか。

 

それでみなさん、良い夏をお過ごし下さい!